なまはげのケデ編み

大晦日を迎える一週間前の12月23日。

今年のナマハゲで使う、ケデ編みを行いました。



ケデというのは、ワラから作ったナマハゲが身にまとう衣装のことで、お面などと違って、毎年新しく作ります。
今年はナマハゲ役の方が一人増えたので、3匹分、9組を編み上げました。

お面だけかぶって吠えてても様になりませんので、これも年末を迎えるにあたって大事な準備の一つになります。



一口に毎年作りますと書きましたが、これが結構難儀な作業です。

ワラから縄をなうというのは、完全な手作業ですので初めての人が上達するまでには、かなりの時間と経験が必要です。
昔は日常作業でも使ってたので練習する機会も多かったでしょうが、今はケデ編みのときぐらいしか縄をなうとかしませんので。


また、縄をケデの形に仕上げていく工程も、集落ごとに作り方に違いがあったりするので、毎年作業をして作り方を年配の方から伝授してもらわないと、作れる人がいなくなってしまいます。
ネットを検索して、簡単に作り方が載ってるわけではないのです。



さらに縄ないに使うワラの確保も時代と共に難しくなってきました。

今の機械化が進んだ稲作では、稲刈りは大型のコンバインで行いますが、あれは通常は刈り取りと同時にワラを切り刻んでしまうので、手刈りや小型のバインダーで刈って、その後の工程を手作業で行う必要があります。

言うまでもなく凄く手間がかかります。

そうして刈り取り、乾燥させたワラも、はじめは余計な葉っぱ等がたくさん付いてるので、それらを取り除く「シベ取り」という作業が必要になります。
軍手をはめてワラを逆にすいていく、これも手間がかかる作業です。



ちなみに、今年の鮪川ではシベ取り用の道具を用意したので多少は効率化されましたが、それでも手間のかかる作業には違いない。

こうした準備作業あってのナマハゲです。
大晦日の当日だけの風習ではないのです。

ユネスコの無形文化遺産に登録されて、華やかな部分だけがニュースになっていますが、実際のところこうした作業を行える人の数がじわじわ減っている以上、うかれてばかりはいられないというのが各集落の本音なのかもしれません。

こうした準備を含めて、毎年ナマハゲが行える集落として続いていけるように、今後も頑張っていきたいと思います。